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グラビア印刷とオフセット印刷の違いとは?いくつかの観点で解説!

更新日:2021/09/18

グラビア印刷とオフセット印刷の違いとは?いくつかの観点で解説!

印刷方式には様々な手法があり、目的や局面における使い分けが非常に重要です。
「とにかくこの方式を選んでおけば大丈夫!」というものではなく、それぞれの長所を生かした適材適所の使い分けが重要だと言えるでしょう。
そして中には、「グラビア印刷」と「オフセット印刷」の違いについて気になるという方もいるのではないでしょうか
両者は使用局面やコスト、量産性に至るまで様々な面で違いがあります。

この記事では、グラビア印刷とオフセット印刷の違いを、いくつかの項目に整理して解説します。
両者の違いについて気になっている方は、ぜひ一度参考にしてみてください。

グラビア印刷とは

印刷物に関することに限らず、「グラビア」という言葉は一般的にもよく聞かれます。いったいどのような意味を持つのでしょうか。

一般的に用いられる印刷方法と言えば、後ほど違いを詳しく見ていくオフセット印刷です。グラビア印刷は、オフセット印刷と違い、凹版印刷に分類されます。オフセット印刷よりも濃淡の表現が微妙に調整できるため、写真の印刷などに用いられるのが特徴です。

そもそも「グラビア」という言葉は英語の「gravure」から来ており、印刷方式の一種という意味があります。もともとは「Rotogravur」という印刷会社の名前から取られた言葉で、この会社はドイツにありました。「Rotophot」と「Deutsche Photogravur」いう2つの印刷会社が合併したことによって「Rotogravur」という会社ができ、さらにその社名から「gravure(グラビア)」という一般名詞ができたわけです。

さらに「gravure」の語源をたどると、「graver」というフランス語になります。この言葉には「切る」や「彫る」という意味があります。その通り、グラビア印刷では「彫る」過程が重要です。

「彫る」とは何を指すかというと、印刷したい写真や文字の部分がへこんでいる凹型の版を使うところ由来します。このへこみ部分にインクを流し込み、それに印刷したい紙などの媒体を押し付けることによって、インクを転写します。そのため、グラビア印刷で印刷した印刷物の表面を触ると、若干インクの部分が盛り上がっており、版面の形がわかるようになっているのが特徴です。

へこみの幅や、へこみに入れるインクの量によって、印刷の濃淡を調節します。この調節が微妙なレベルまでできるため、元データの再現性を重視したい写真などの印刷に、グラビア印刷はよく用いられます。

グラビア印刷のプロセスを具体的に確かめておきましょう。まず、版にインクを転写する部品、フィニッシャーロールを印刷機のインク溜めの部分に浸します。これで、版のへこみ部分(「セル」と言います)がインクで満たされる仕組みです。

次に、「ドクター」という部品が、シリンダから余計なインクを掻き落とします。そして、シリンダとローラーに紙を挟み込むと、セルに溜まったインクが紙に転写されます。

グラビア印刷では、別の色を印刷する前に、先に印刷したインクを完全に乾燥させなければなりません。そのため、インクを転写した紙を乾燥機にセットし、完全に乾燥してから次の色に移ります。

こうやって色ごとに乾燥させて最終的に印刷物を完成させます。グラビア印刷では、写真の再現度が高いのが特徴です。

写真週刊誌ではグラビア印刷はほとんど見られない現在ですが、今もグラビア印刷は生活のあらゆる面に見ることができます。たとえば、ビニールやフィルムなどの食品包装資材、家電や家具の木目柄などがグラビア印刷です。また、わかりやすい例としては、日常よく目にするお菓子の袋やペットボトルの包装フィルムが挙げられます。

グラビア印刷のメリット

グラビア印刷では版のへこみ(セル)にインクを入れて転写するため、色の濃淡がセルの深さを調整することで変えられます。フルカラーの写真など、さまざまな色が使われている素材を忠実に再現できるのが大きなメリットです。

また、高い耐久性があるのも、グラビア印刷のメリットと言えるでしょう。グラビア印刷の印刷機はシリンダ部分がクロムメッキで処理されているため、他の方式の印刷よりも耐久性があるのです。ですので、大量印刷にも適しています。パスポートや紙幣など、偽造を防ぐ必要のあるものの印刷には、グラビア印刷が大活躍です。

グラビア印刷のデメリット

色の再現度が高く、耐久性も高いグラビア印刷のデメリットは、コストがかかることです。グラビア印刷で用いられる版は、アルミなどの金属を加工して作成する必要があるからです。印刷ごとに高額な版の作成コストがかかってしまうため、安く印刷したい場合には向いていません。大量に印刷する場合は1枚ごとの単価を抑えることができますが、小ロットでの注文ではかなり高くついてしまいます。

また、線や文字などの細かい部分の再現度はオフセット印刷の方が上です。したがって、美麗な写真を精緻なレベルまで忠実に再現したいというのでない限り、オフセット印刷の方がコストもクオリティも満足いくものとなる可能性が高いでしょう。

グラビア印刷とオフセット印刷の違い

版の形

両者はまず、印刷に用いる版の形が異なります。
グラビア印刷は、凹版(おうはん)と呼ばれるへこみがある版を使う方法です。
へこんだ部分にインクを入れ、印刷します。
色の濃淡に関しては、凹部分の深さを調節してインクの付着量を変えることで表現します。

一方のオフセット印刷は、版自体の凹凸がない平版(へいはん)と呼ばれる版を使用する印刷手法です。
製版時に印刷部分を油性にし、印刷する際に水を加えることで、油性の印刷部分だけにインクが付着します。
色のグラデーションは、インクの濃淡ではなく網点(あみてん)と呼ばれる点の大きさで表現します。

使用用途

主な使用用途も、違いの1つだと言えます。
グラビア印刷は、雑誌のグラビアページや証券類、フィルムや包装紙などの素材に多く使われる手法です。
インクを厚く盛れるため、他の手法ではなかなか真似できないグラビア印刷ならではの印刷濃度が実現できます。

一方のオフセット印刷は、雑誌や新聞、ポスター、チラシ、パンフレットなど幅広い印刷物に使われている一般的な手法だと言えるでしょう。

コスト

かかるコストの違いも、大きなポイントです。
両者ともに「版」が必要になる点では共通していますが、そのコストには違いがあります。

オフセット印刷の場合は薄い板状のアルミプレートを加工するのに対し、グラビア印刷の場合は鉄などの金属のロールを加工して使用します。
そのため、どうしても薄いアルミプレートを使用するオフセット印刷より金属ロールを使用するグラビア印刷の方が初期コストはかかってしまうと言えるでしょう。

量産性

量産性は、実際に業務で印刷を依頼する際には非常に大切になってくる違いです。
両者ともに大ロット向きの手法ではありますが、対応できる幅はオフセット印刷の方が広いと考えられます。

グラビア印刷は、金属のロールを加工して版を完成させるまでにやや時間がかかるため、小ロットの依頼にはあまり向いていません。
しかし耐久性が高く、何度も繰り返し印刷する大ロットの依頼には比較的向いていると考えられます。

一方のオフセット印刷は少ないロット数の依頼から大ロットまで幅広く対応可能ですが、やはり小ロットの印刷依頼はややコストが割高になってしまうと言えるでしょう。

カラーや文字の再現性

カラーの再現性に関しても、両者には違いがあります。

グラビア印刷は、食品包装を含めて様々な用途の素材に印刷でき、中でも写真の印刷には適しています。
文字の印字ももちろん可能ですが、やや鮮明度にかけるケースも多々あります。

一方のオフセット印刷は写真やイラスト、文字などの描写を細かく再現し、鮮明に表現することが可能です。
文字の再現についてもオフセット印刷の方が向いており、鮮明な描写が可能です。
基本的には商業印刷が中心であり、蛍光顔料を使用したインクも使用します。

グラビア印刷とオフセット印刷の違いを整理しましょう

今回は、グラビア印刷とオフセット印刷の違いについて解説/紹介してきました。
自社にとってどちらの手法が必要か判断する材料となりましたでしょうか?
両者にはそれぞれの長所・短所があるため、目的に合った手法を選択しましょう。

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