印刷通販のプリントダップ ホーム> コラム 圧着ハガキとは?DMにこそ圧着ハガキを選ぶべき理由

圧着ハガキとは?DMにこそ圧着ハガキを選ぶべき理由

2021/12/02 | 最終更新日時:2024/09/04

圧着ハガキとは?DMにこそ圧着ハガキを選ぶべき理由

メールなどのネットを使った方法と比べても、いまだに高い反応率が期待できるということで、ハガキや封書などを使ったDMはビジネスにおいて広く用いられています。そんなDMですが、実はハガキの場合も、一般的な形状の2面ハガキよりも、多くの面のある圧着ハガキがよく選ばれていることをご存じでしょうか。たくさんの情報を盛り込むことができ、しかも、セキュリティ面でも安心ということで、集客のためのDMを始め、請求書や通知書などにも利用されています。そこで、DMの効果をもっと上げたいという方のために、「圧着ハガキとは?」ということを、メリットや気をつけたいことも含めて詳しくお伝えしていきましょう。

圧着ハガキとはどんなハガキ?

圧着ハガキというのは、その名の通り紙面を圧着して作ったハガキのことです。具体的には、紙面にノリやニスを塗ってから、それを圧力や熱等で接着させて作ります。つまり、通常のハガキの倍のサイズの用紙を二つ折りにした形です。紙面はノリで引っ付いているため、宛名の人以外は中身を確認することができないという特徴があります。

一般的には、上記のとおり二つ折りの合計4面のものが多いですが、折り方によってはそれ以上の面を作ることも可能です。

DMに圧着ハガキを使うメリット

通常のハガキよりも面を多くすることができることから、DMに圧着ハガキを使うことにはさまざまなメリットが生まれます。

メリット‖梢佑妨られる心配がないので秘匿性の高い情報も安心

圧着ハガキは、その名の通り紙面を圧着して中身を見えなくしているハガキです。先にも述べたように、紙面はノリやニス等で接着されているため、中身を見るにはそれを剥がさなければなりません。つまり、宛名の人以外に中身を見られる心配がないということです。

一般的なハガキであれば、宛名と住所を書く表面に対して、情報を掲載できるのは裏面のみです。ですので、誰でもハガキを裏返せば何が書いているかがわかってしまいます。そのため、宛名の本人以外には読まれたくない内容は書きにくいというデメリットがあります。その点、圧着ハガキなら、第三者が勝手に開封することができないため、本人以外に知られてはいけない情報も記載できるというのが強みです。

もちろん最初から封書にしておけばそのような心配はありませんが、封書の場合、圧着ハガキよりも郵便代金が高くなってしまいます。封書より安く、封書並みの情報量を記載できるのが、圧着ハガキでDMを送る最大の長所と言ってもよいでしょう。

メリット多くの情報量を載せられる

圧着ハガキのメリットのひとつは、通常のハガキよりも多くの情報を掲載できることです。一般的なハガキが表裏の2面構成であるのに対し、圧着ハガキは最低でも4面の構成となります。これにより、情報量が2倍以上に増加します。また、折り方によっては6面や8面といった構成も可能で、さらに多くの情報を盛り込むことができます。圧着ハガキを用いれば、例えば商品カタログやイベント案内など、詳細な説明が必要な場合にも対応することができるようになります。

多くの情報量を載せられることで、1回のDMでより多くのメッセージを伝達できるため、コミュニケーションの効率が大幅に向上します。

メリットC羶箸鬚舛磴鵑汎匹鵑任發蕕┐

圧着ハガキでDMが届くと、届いた本人にとっても、紙を剥がして開封しなければ中に何が書いてあるかがわかりません。自分宛てのハガキを中身も確認せずに捨てる人はあまりいないため、DMを圧着ハガキで送ることで、通常のはがきよりも伝えたい情報が伝わる可能性が高くなります

一般的なハガキのDMならば、ちらっと見ただけで捨ててしまう人も少なくないでしょう。しかし、圧着ハガキの場合、関係ないとは思いつつも、念のため何が書いてあるかを確かめたくなるものです。この受け手の心理を生かして、伝えたいことを確実に伝える手段として圧着ハガキはDM等に重宝されています。

関連記事:
コラム54
DMとはどんなメリットのあるマーケティングツール?活用法も紹介

メリットじ楜劼帽腓錣擦疹霾鵑鯀れる

圧着ハガキとバリアブル印刷技術を組み合わせることで、顧客一人ひとりに合わせた情報を送ることができます。例えば、年齢層によって商品の紹介を変えたり、過去の購入履歴に基づいておすすめ商品を提案したりすることが可能です。情報がパーソナライズされることで、顧客の興味を引き、開封率や反応率の向上につなげられます

さらに、圧着ハガキの複数面を活用することで、共通情報と個別情報を効果的に組み合わせることも可能です。例えば、表面は全顧客共通の情報を、中面は個別にカスタマイズした情報を掲載するといった使い方ができるでしょう。顧客に合わせた情報を送ることで、より親密な顧客関係を構築し、ビジネスの成果が大きく向上します。

関連記事:
コラム55
集客率をアップさせるDMハガキの作り方

メリットゥ灰好肇僖侫ーマンスが高い

先ほど、圧着ハガキなら封書並みの情報量をハガキの値段で届けられると述べました。これは、ふつうのハガキと比べても当てはまります。通常のハガキは表と裏の2面のみで、表側には住所と宛名を記載するため、実際の文面は裏側の1面にしか記載できません。

その点、圧着ハガキにすることで、少なくとも通常のハガキの2倍のスペースができます。折り方次第では3倍以上の情報量を記載することも可能です。ハガキの重量が規定内で収まるなら、通常のハガキの郵便代金と同じ値段で、その数倍の情報量を伝えることができます。つまり、封書や一般的なハガキと比べて、コストパフォーマンスが高いということです。

メリットα付までのスピードが速い

圧着ハガキは、封書に比べてDMの送付までのスピードが速いというメリットがあります。封書の場合、封筒への封入作業が必要となり、この工程に時間がかかります。一方、圧着ハガキは印刷と圧着加工が一連の工程で行われるため、封入作業が不要です。これにより、製作から発送までの時間を大幅に短縮できます。大量発送の場合でも、入れ間違いをすることなく効率的に作業を進められるため、締め切りが迫っている案件でも柔軟に対応することができるでしょう。

また、送付までのスピードを速めることで、タイムリーな情報提供や迅速なマーケティング施策の実施にもつながり、大切なビジネスチャンスを逃すこともありません。

メリットШ澹亡浜に負担がかかりにくい

圧着ハガキは、封書に比べて在庫管理がしやすいといえるでしょう。封書の場合、封筒や中身の印刷物を別々に用意し、それぞれを在庫として管理する必要があります。これに対し、圧着ハガキは一体型で製作されるため、管理すべき在庫が一種類で済みます。これにより、在庫管理にかかる労力や時間を大幅に削減できます。

さらに圧着ハガキは、必要な分だけ印刷して発送できるため、過剰在庫のリスクも低減できます。とくに、頻繁に内容を更新する必要がある案内などに有効です。在庫管理の負担が軽減されることで、業務効率の向上やコスト削減にもつながり、全体的な生産性の向上が期待できます。

DMに圧着ハガキを使う時に注意したいデメリット

上記のとおり、良いところばかりでDMに圧着ハガキを選ばない手はないように思えますが、いくつか気をつけたいこともあります。郵便法にも一部かかわってきますので、下記のデメリットをしっかり押さえておきましょう。

デメリット_硬戮篌湘戮留洞舛鮗ける

圧着ハガキはノリやニスで接着しているため、通常のハガキと比べて温度や湿度の影響を受けやすいという弱点があります。また、水分も厳禁です。接着部分が濡れると、ノリやニスが溶けて勝手に開封されてしまったり、逆に、変に固まって剥がれなくなってしまうことがあります。

デメリット∋間とともに劣化する

圧着ハガキは、時間の経過とともに劣化するという問題があります。これは主に接着部分に使用されているノリやニスの特性によるものです。長期間保管すればするほど、先ほど述べたような温度や湿度の影響を強く受け、接着力が弱まり自然に開封されてしまう可能性が高まります。とくに高温多湿の環境下では、この劣化が加速します。

そのため、圧着ハガキは製作後なるべく早く発送することが望ましいでしょう。また、受け取る側にも速やかに開封してもらえるようにすることが重要です。この点から、長期保存が必要な重要書類には不向きであり、使用目的に応じて適切な選択をする必要があります。

デメリットM絞慄,離襦璽襪鮗蕕詆要がある

郵便ハガキには、郵便法において厳格なルールが定められています。たとえば、圧着ハガキの場合、宛名を記載する本体よりも、圧着する側の紙面が大きくなってはいけないなどの決まりです。
また、折り方次第で紙面が増やせるといっても、あまり増やすとハガキが重くなってしまい、通常の料金では届けられなくなってしまいます

圧着加工の種類

圧着ハガキには、さまざまな加工方法があります。それぞれに特徴があり、用途や予算に応じて選択できます。ここでは、主な5種類の圧着加工とその特徴を紹介します。適切な加工方法を選ぶことで、DMの効果を最大化し、コストパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

種類\荼勸誼

先糊圧着は、よく使われる圧着方法のひとつです。紙の全域にあらかじめノリが塗ってあり、そのあとに印刷を行い圧着する方法です。製造コストが比較的低く、大量生産に適しています。ただし、写真などの印刷には適していないため注意が必要です。

安定した品質と経済性を両立できるため、多くの企業がDMに利用しています。また、圧着力が強いこともあり、請求書などの秘匿性の高い親展通知に利用されることも多いです。

種類後糊圧着

後糊圧着は、印刷した普通紙にノリを塗布して圧着する方法です。先糊圧着よりも光沢があり、印刷の自由度が高くフルカラー印刷に適しています。印刷後にノリを塗布するため、ベタ塗りや写真などを印刷しても接着力が落ちません。接着力が強く秘匿性が高い点、大量生産に適している点、開封面への加筆や捺印が可能で、両面に可変データの印刷ができる点など先糊圧着と同じメリットを持っています。ただし、大型の専用設備や高度な技術が必要なため、専門の業者でないと作るのが難しい点に注意しなければいけません。

大量ロットの親展通知やフルカラーの高品質なDMに適しています。

種類ふち糊圧着

ふち糊圧着は、圧着面のふちだけに糊を塗布して圧着する方法です。圧着面のコーティングが不要なため、印刷の色味や紙の質感を生かせます。光沢は劣りますが、圧着面にアンケートや注文などの書き込みが可能です。低コストかつ短納期で製作できますが、郵便料金は封書扱いになる点に注意が必要です。

ノリが少なく済むため主にA4などの大きいサイズで利用され、多くの情報を送ることができます。封筒やOPP封筒への封入の手間やコストを削減できるため、費用対効果の高いDMを作成することが可能です。

種類ぅ侫ルム圧着

フィルム圧着は、印刷した普通紙の接着面に特殊なフィルムをはさみ、熱圧着する方式です。ラミネートのような光沢があり、写真やイラストを用いたデザイン性の高いDMや高級感を出したいDMに用いられます。さらに窓抜きなどの特殊加工も可能で、自社の使用用途に合わせて柔軟な対応を取ることができます。

ただし、圧着力が弱く、個人情報など秘匿性の高い親展通知には向いていません。また、圧着用の特殊なフィルムを用いるため大ロットの場合は割高になります。そのため、小~中ロットのDMで主に使用される方式です。

種類UVニス圧着

UVニス圧着は、印刷した普通紙の接着面にUVニスを塗布して熱圧着する方式です。光沢に優れ、フルカラー写真やイラストを多用するビジュアル中心のDMに適しています。非常に高級感のある質感が得られるうえに、フィルムを使用しないため環境にも優しいという特徴があります。さらに大量生産に向いており、ランニングコストが安いのが特徴です。

ただし、接着力が比較的弱く、個人情報を含む秘匿性の高い通知には向いていません。また、開封面への加筆や捺印は不向きです。大掛かりな設備と高度な技術が必要になるため、少数印刷には向かず大量ロットの高画質DMに最適です。

圧着ハガキの折り方

圧着ハガキの折り方には、主にV型、Z型・N型、L型などがあります。それぞれの折り方によって、情報量や視覚的効果が異なります。目的や伝えたい内容に応じて、最適な折り方を選択することで、より効果的なDMを作成できるでしょう。

最適な折り方を選択することで読み手の興味を引き、開封率を高めることができます。そのため、種類を把握しておくことは効果的なDMのためには非常に重要であると言えます。

V型圧着ハガキ

V型圧着ハガキは、最もシンプルで一般的な折り方です。紙を半分に折るだけの方法で、4面構成になります。製作が容易で、コストも抑えられるのが特徴です。また、シンプルな構成のため、読み手にとっても理解しやすく、重要な情報を簡潔に伝えたい場合に適しています。

請求書や簡単なお知らせなど、情報量が比較的少ない場合に用いられます。また、開封時に全体が一目で把握できるため、緊急性の高い案内や重要度の高い情報を伝える際にも効果的です。

Z型・N型圧着ハガキ

Z型・N型圧着ハガキは、紙を蛇腹のように折り畳む方法です。通常6面構成となり、V型よりも多くの情報を掲載できます。さらに情報量が増えながら、郵便料金は通常ハガキと同じで済むためコスト的にもメリットがあります。さらに、2回開封することで段階的に情報を開示できるため、読み手の興味を引きつけやすいのが特徴です。

商品カタログやキャンペーン案内など、複数の情報を順序立てて伝えたい場合に効果的です。また、ストーリー性のある内容や、複数の商品を比較して紹介する場合にも適しています。

L型圧着ハガキ

L型圧着ハガキは、往復ハガキの片面がV型圧着されたタイプです。片側は圧着しないため、切り取って返信用ハガキとして用いられます。そのため、V型やZ型・N型と異なり、往復ハガキの料金がかかることに注意が必要です。返信用の部分も含めれば6面構成となり、通常の往復ハガキよりも多くの情報を伝えることができます。

サービスの申込やプレゼントへの応募、イベント参加の確認など受け取り側からの返信が欲しい場合に最適です。

圧着ハガキの使用用途の例

圧着ハガキは、その特性を活かしてさまざまな用途に活用されています。秘匿性が高く、多くの情報を盛り込めるという利点から、ビジネスシーンでの利用がとくに多くなっています。

ここでは、圧着ハガキの代表的な使用用途について紹介します。これらの例を参考にすることで、自社のニーズに合わせた効果的な活用方法を見つけることができるでしょう。

DM

圧着ハガキは、DMの送付に最適です。多面構成により、商品やサービスの詳細情報を豊富に掲載できます。また、顧客に合わせた内容を記載することで反応率を高めることができます。例えば、顧客の過去の購買履歴に基づいて商品をおすすめしたり、個別の特典情報を記載したりして、より効果的なマーケティングが可能になります。

さらに、型抜き加工を施すことで、ただの長方形ではない個性的なDMを作ることができ、一人ひとりの印象に残りやすくなります。これにより、受け取る側の興味を引き、開封率や反応率の向上が期待できるでしょう。

ノベルティ

圧着ハガキは、ノベルティとしても活用できます。例えば、イベントの案内状と一緒に、切り取って使えるクーポンや、組み立てて使用できる小物入れなどを一体化させることができます。これにより、受け取った人の印象に残りやすく、ブランドの認知度向上にも繋がります。また、季節に合わせたカレンダーや、おしゃれなメモ欄など、日常的に使用できるノベルティを圧着ハガキで作成することで、長期的な宣伝効果も期待できます。

さらに、バリアブル印刷でシリアルナンバーを記載することで、オンラインなどの外部情報に誘導しやすくなります。

まとめ

紙面をノリやニスで接着した圧着ハガキは、通常のハガキよりも秘匿性が高く、開封率もアップするというメリットがあります。DMにぴったりの存在でしょう。取り扱いや郵便料金等に注意し、上手に活用してください。

当サイトの運営会社は、印刷会社としての豊富な知識をもとに幅広く印刷通販事業やチラシ印刷事業などを行っております。
印刷通販やチラシ印刷のサービス利用を検討されている方はぜひこちらを確認してみてください。

株式会社ダイトクコーポレーション
コーポレートサイトはこちら