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コート紙とは?コート紙の特徴や原料、マット紙との違い
2021/10/18 | 最終更新日時:2025/01/17
私たちの生活には様々な印刷物が流通しており、その厚みやサイズ、質感などは多種多様です。
それぞれの印刷物に使われている紙には特徴があり、印刷対象の性質や目的に合わせて柔軟に活用されていると言えるでしょう。
そして数ある印刷用紙の中でも、写真集などの印刷を検討しているのであれば「コート紙」の活用がおすすめです。
コート紙を活用すれば、印刷対象の美しさや鮮やかさを最大限に引き出すことが可能となるでしょう。
そのためこの記事では、コート紙の特徴や原料、マット紙との違いなどについて解説します。
コート紙の利用について検討している方は、ぜひともご参考にしてください。
コート紙とは?
コート紙とは、上・中質紙を原紙として両面に1�屬△燭�20g程度のコート剤や白土をコーティングした用紙のことです。
ツルツルとした触り心地が印象的で、半光沢紙とも呼ばれます。
一般的な商業印刷に多用されており、たとえば以下のようなものにはよく使われると言えるでしょう。
コート紙がよく使われる印刷物
- 写真集やアルバム
- カタログやパンフレット、会社案内
- チラシやポスター
- 資料集
また、コート紙の厚さには、以下のような種類があります。
コート紙の主な厚さ
- 薄い:重さ60kg /1,000枚、厚さ約0.06mm(薄めのチラシ程度)
- 薄手:重さ73kg/1,000枚、厚さ約0.07mm(レシートや新聞紙程度)
- 標準:重さ90kg/1,000枚、厚さ約0.08mm(コピー用紙程度)
- 少し厚め:重さ110kg/1,000枚、厚さ約0.10mm(千円札程度)
- 厚め:重さ135kg/1,000枚、厚さ約0.13mm(ファッション誌の表紙程度)
上記の中から、用途に合わせて適したものを使い分けましょう。
コート紙とマット紙の違い
コート紙とマット紙の違いとして最も分かりやすいのは、「ツヤの有無」でしょう。
マット紙とは、表面にツヤ消し加工を施してマットな印象に仕上げた用紙のことを指します。
コート紙と同様に写真などの発色が良いとの特徴を持ちますが、ツヤを抑えているため落ち着いた雰囲気を演出できる点で異なっています。
上品な風合いを持っていて触っても指紋が目立たず、テカリがないためナチュラルなイメージを持たせるのがマット紙の特徴だと言えるでしょう。
写真屋イラストがメインの場合はコート紙、文字と写真をバランスよく使用している印刷物はマット紙がおすすめされます。
マット紙とコピー用紙の違い
この記事では、コート紙についてご紹介しましたが、マット紙とコピー用紙の違いについてに気になる方はいらっしゃることだと思います。
こちらの記事でマット紙とコピー用紙の違いについて紹介しているので、ぜひ確認してみて下さい。
マット紙とコピー用紙の違いを3つの観点で整理して解説します!
コート紙の種類
コート紙は、大きく分けて3つの種類があります。
- コート紙
- マットコート紙
- 上質紙
一般的に広く使われる「コート紙」、高級感が出る「マットコート紙」、そして手書きや押印に適した「上質紙」の3つです。
それぞれ特徴が異なるので、詳しく見ていきましょう。
コート紙の特徴
コート紙の主な特徴としては、以下が挙げられます。
コート紙の主な特徴
- 発色性が良く、写真やイラストが鮮やかにプリントできる
- 乾燥が早く、印刷の工程にかかる時間をカットできる
- 厚みを変えることで、表紙と本文のいずれにも使用できる
- お手頃な価格のため、ページ数の多い印刷に向いている
写真集や資料集、雑誌などを大量に印刷したい場合には非常に優れた用紙だと言えるでしょう。
ただし、表面がつるつるしていて鉛筆などで書き込むことが難しいため、書き込みを前提とした印刷物には不向きです。
また、オンデマンド印刷の場合は印刷面のムラが出やすく、ベタ色などの印刷には向かないとも考えられます。
写真集などを印刷するのであれば、オフセット印刷が望ましいでしょう。
マットコート紙の特徴
マットコート紙は独特の質感と上品な風合いから、さまざまな印刷物で使われる用紙です。しっとりとした滑らかな手触りが、絹のような高級感を演出します。
また表面の滑らかさがインクの乗りをよくしているため、鮮やかに印刷できるのも強みです。写真の色合いを美しく再現できるため、高品質な印刷物に適しています。
たとえば結婚式の招待状や名刺など、高級感を演出する際にはマットコート紙が適任です。またポストカードやカタログなどでも、採用されています。
なおマットコート紙は光の反射が少ないため、長時間見ても目が疲れにくいのも特徴です。目に優しい鮮やかさを表現する場合も、マットコート紙が選ばれています。
上質紙の特徴
上質紙はコピー用紙やノートなど、文字を書き込むための用紙として広く利用されています。目にする機会も多いため、もっとも身近な紙の1つと言えるでしょう。
表面に特別なコーティングがされていないため、自然な風合いと手触りが特徴です。さらさらとした質感は、筆記の際に滑らかな書き心地を提供します。
さらにパルプ100%で生成されるため、丈夫で破れにくいのも強みです。表面が滑らかでインクの乗りがいいので、筆記や鉛筆書きに適しています。
たとえばオフィスで使うコピー用紙や、日常的に使うノートなどです。また年賀状や暑中見舞いなど、手書きするはがきにも上質紙が採用されています。
コート紙の原料
コート紙の原料は、上・中質紙を原紙として1�屬△燭�20〜40g程度の塗料をコーティングした印刷用紙です。 塗料にはクレー・炭酸カルシウム・バインダーなどを使用しており、でんぷんなどを混合して作り出します。
クレーのメインはフェイスパックなどにも使用されるカオリナイトクレーであり、炭酸カルシウムは軽量炭酸カルシウムや重質炭酸カルシウムなどを使用しています。
印刷用紙を選ぶ際のポイント
印刷用紙を選ぶ際のポイントは、おもに次の2つです。
- 連量で選ぶ
- サイズで選ぶ
なお連量とは紙の厚みの目安のことで、単位はkgで表記します。さまざまな種類の印刷用紙から目的に合ったものを選ぶためにも、連量とサイズの2つを基準しましょう。
では、それぞれ詳しく解説します。
連量で選ぶ
連量とは、簡単に言うと「一定サイズの紙を1,000枚重ねたときの重さ」のことです。馴染みのない言葉ですが、印刷会社や文具店で用紙を選ぶ際に目にすることがあります。
一般的に連量の数値が大きいほど、紙は厚くなります。参考までに、用途別の連量と厚さの目安は以下のとおりです。
連量(kg) 厚さの目安 おもな用途 55 薄め コピー用紙、チラシなど 70 普通 カタログ、ポスターなど 90 少し厚め メニュー、カードなど 110 厚め カバー、パッケージなど
※強度が必要な場合135 かなり厚め 表紙、パッケージなど
※さらに強度が必要な場合180 厚手 アート作品、名刺など
上記を参考に、用途に合った連量を採用するのがポイントです。
関連記事:

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サイズで選ぶ
日常的に目にするコピー用紙やノートなど、紙のサイズはさまざまです。中でもA判とB判は、世界中で広く使用されている規格です。
サイズ別のおもな用途を以下にまとめましたので、参考にしてみましょう。
サイズ コピー用紙など A4(210×297mm) 薄め A5(148×210mm) ノートなど A6(105×148mm) 文庫本など A7(74×105mm) クーポン券など B3(515×364mm) 電車の中吊り広告など B4(364×257mm) 新聞の折込チラシなど B5(257×182mm) 週刊誌など B6(182×128mm) 伝票など
なお印刷会社によっては、独自の用紙サイズを用意していることもあります。
コート紙・マットコート紙・上質紙を選ぶ際の注意点
コート紙やマットコート紙、上質紙を選ぶ際は以下の点に注意しましょう。
- コート紙は印刷後の加筆に不向き
- マットコート紙はコート紙よりコストがかかる
- 上質紙はインクを吸収しやすい
コート紙やマットコート紙、上質紙の特徴は記事内で解説したとおりです。ただしこれら3つの用紙には、それぞれ注意点があります。
用紙選びに失敗しないためにも、1つずつ詳しく見ていきましょう。
コート紙は印刷後の加筆に不向き
コート紙は鉛筆やボールペンのインクが乗りにくく、文字がにじんだりかすれたりするケースが多くあります。そのため、印刷後の手書きでの追記や修正には適していません。
コート紙は表面が塗料でコーティングされており、滑らかな質感を持つのが特徴です。ただし滑らかさが原因で筆記性が低いため、加筆後の写りは悪くなります。
またコート紙は美しい光沢が特徴ですが、同時に傷つきやすい性質も持ち合わせています。指紋や小さな傷がつきやすいため、光の反射で傷が目立つケースも少なくありません。
コート紙はチラシなど幅広い用途に活用される一方で、加筆しにくく傷つきやすいという特性には注意しましょう。
マットコート紙はコート紙よりコストがかかる
一般的にマットコート紙は、コート紙よりもコストがかかります。マットコート紙はコート紙ほど大量に生産されていないためです。
また印刷会社によっては、注文数で価格が変動するケースもあります。コート紙はマットコート紙と比べ大量に注文が入るため、印刷効率が上がり価格を抑えられるのです。
そのため予算が限られている場合は、マットコート紙ではなくコート紙に変更せざるを得ないこともあります。両者でコストがどれくらい違うのか、事前に確認しておきましょう。
上質紙はインクを吸収しやすい
上質紙は表面の吸収性が高く、インクが滲みやすい点には注意が必要です。細かい線や文字を記載する際は、インクの滲みが原因で文字が潰れる可能性があります。
またコート紙と比べて、色の再現性も低いのもデメリットです。印刷された色が暗く見えたり、モニターの色と実物では異なって見えたりする場合もあります。
そのため写真やイラストなど色が重要な印刷物には、上質紙は不向きです。インクの吸収性や色の再現性などを考慮し、適切な用紙を選びましょう。
コート紙を活用しましょう!
今回は、コート紙の特徴やマット紙との違いなどについて解説/紹介してきました。
自社の印刷物に関して、コート紙を使用すべきか否か判断する材料となりましたでしょうか?
コート紙は発色が良く通夜のある印象の紙であり、写真やイラストをメインとした印刷物には重宝するでしょう。
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